犬の外飼いは危険?外飼いのデメリット・注意すべきことを紹介!
外飼いは海外では禁止されている?
日本では時代の変化に伴って、マンションやアパートなどでも犬を室内飼いするケースが増えてきました。
しかし、犬の外飼いを禁止する法律はなく、未だに外飼いをしている家庭もあります。
一方で海外の国々を見てみると、放し飼いを禁止している国や、飼育に関して厳しいルールを設けている国もあります。
アメリカの場合
アメリカでは州にによって様々な動物に関する法律があります。
例えば、アメリカのペンシルバニア州では、気温が30度以上、または0度以下になった場合にはペットを放し飼いすることを法律で禁止しています。
犬や猫などの動物は特に暑さや寒さに弱いので、これらの動物が熱中症や低体温症にならないために、このような法律で厳しく飼い主を監視しているのです。
ドイツの場合
ドイツでは、外飼いをする場合には犬種や年齢、健康状態によって「屋外で運動させる時間」が決められています。
また「檻の外で合計1時間以上、2回以上は運動させる」というより厳しい法改正の動きもあります。
ペットの権利を重んじている
犬の飼育についての細かな規則がない日本とは大きな違いが見られます。
ドイツでは室内飼いの犬はもちろんのこと、外飼いの犬に対しても運動を自由にさせるような権利作り、環境作りが盛んで、ペットの権利を重んじる人の割合が多いようです。
外飼いは寿命が短い
犬を外飼いしていると、家の中や衣服などにニオイがついたり、汚されたりしないため飼育が簡単です。
しかし、メリットとは反対に外飼いには少なくとも以下のようなデメリットがあります。
- ストレスが溜まりやすい
- 病気や事故になりやすい
- 寿命が短くなってしまう など
ストレスが溜まりやすい
犬を外飼いすると外部からのストレスを多く受けるようになります。
車や歩行者による騒音や自然災害時など、ストレスを受ける要因は様々です。
また、飼い主さんとのコミュニケーションが少ないので、その点もストレスを受けてしまう大きな原因になります。
病気や事故になりやすい
犬の外飼いは病気や事故のリスクが高まります。
病気になる原因
外飼いしていると、飼い主さんの見ていない所で毒性のある草を食べたり、虫刺されによって感染症などの病気にかかる可能性があります。
室内で飼うよりも飼い主さんの目が行き届かず、愛犬の体調の変化に気づくことが難しくなります。
事故の原因
外飼いしていると、犬は好奇心から色々なイタズラをしてしまうこともあります。
飼い主さんが見ていない時に高い所から落ちたり、側溝に落ちたりすると大きな怪我に繋がる場合もあるのです。
寿命が短くなってしまう
犬だけでなく、猫にも当てはまることですが、外飼いすると寿命が短くなる可能性があります。
家の中で飼う場合と比べて2歳から3歳ほど寿命が短くなってしまうと言われています。
外飼いの犬はストレスや病気・事故のリスクが高いために寿命が短くなってしまうようです。
外飼いに向いている種類
犬の中には、外飼いに向いている犬種と向いていない犬種が存在します。
ここではその種類と特徴を紹介していきます。
外飼いに向いている犬種・向いていない犬種
外飼いに向いているのは以下のような犬種と言われています。
- 柴犬、秋田犬などの日本犬
- コーギー
- スピッツ
- ゴールデンレトリバー など
反対に、外飼いに向いていないのは以下のような犬種です。
- チワワ
- トイプードル
- マルチーズ など
外飼いに向いている犬の特徴
外飼いに向いている犬の特徴は、1年間に2回毛が生え変わる『ダブルコート』の犬種です。
特に柴犬や秋田犬などは日本原産の犬なので、日本の気候に適応しやすく、外飼いでも充分に環境に適応できるでしょう。
また、警戒心が強いので、番犬としての役割も担ってくれます。
「外飼いの犬が欲しい」という場合は、ダブルコートで環境に適応しやすい犬を選びましょう。
外飼いに向いていない犬の特徴
外飼いに向いていない犬の特徴は、愛玩用の小型犬で短毛種の犬です。
これらの犬は短毛で寒さに弱く、環境への適応能力が低いです。
愛玩用の犬は小さくて可愛らしいですが、外の環境に適応させることを考えると、大型犬などのタフな犬種が外飼い向きと言えます。
向いていない犬を外飼いすると
室内犬を外で飼うと適応能力が低いため、下記のような病気にかかってしまうリスクが高まってしまいます。
- 熱中症
- 低体温症
- フィラリアなどの感染症 等
これらのリスクが高まると、犬の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
犬を外飼いする場合は、必ず外飼いに向いている犬種を選ぶようにしましょう。
小屋やリードは必要?
愛犬を外飼いするためには必須となるものがあります。
ここでは外飼いに必要なものと用途について紹介していきます。
実際に外飼いで必要になるのは以下のようなものです。
- フェンス
- 犬小屋やケージ
- ランナーケーブル
フェンス
外飼いの犬が遊ぶスペースに必要なのが『フェンス』です。
フェンスで空間を区切れば、愛犬だけのプライベート空間が作れます。
また、家の敷地の外溝にフェンスを張れば、愛犬が外に逃げ出さないように工夫することもできます。
フェンスを設けることで、安全性を高めた上で愛犬を遊ばせることができるでしょう。
▼愛犬が脱走したときに取るべき行動についてはこちら!
犬小屋やケージ
愛犬を外飼いする場合には、『犬小屋』や『ケージ』などの犬用の家のような空間が必要です。
しっかりとした犬小屋なら、雨や寒さ、暑さ対策になります。
犬小屋やケージを設置し、愛犬にとってより快適な空間を作り出してあげるようにしましょう。
ランナーケーブル
『ランナーケーブル』や『リード』は愛犬を繋げておくために必要です。
専用のワイヤーに滑車やランナーケーブルを繋げば、愛犬にある程度の自由を与えることができます。
ランナーケーブルは破損する恐れや、金属で音がするため、飼い主さんが見ていられるときだけ使用した方がよいでしょう。
外飼い派に注意してほしいこと
外飼いすると様々なトラブルが起こります。
具体的には以下のようなトラブルになりがちです。
- 汚れがついてしまう
- 熱中症になってしまう
- ご近所トラブルに繋がる
汚れがついてしまう
外飼いの場合、地面の上で生活することになるので愛犬が汚くなりやすいです。
雨による影響
屋根のない屋外では、雨や雪が降っても愛犬はびしょ濡れになって外にいることしかできません。
犬小屋などで雨対策をしっかりとしているつもりでも、雨や風の程度によっては濡れてしまうこともあるでしょう。
天候によっては家の中に入れてあげるようにしましょう。
砂や泥などの汚れ
晴れていても砂や泥などの汚れが付いてしまいます。
そのため、こまめに洗い愛犬を清潔に保ってあげましょう。
また、トイレなどの汚れが溜まりやすい場所も積極的に掃除しましょう。
ノミやダニがつく
外飼いすると、ノミやダニなどの寄生虫が付くことがあります。
愛犬の毛をこまめにシャンプー、ブラッシングして取り除いてあげましょう。
毛や肉球のケアを怠っていると、病院の検診やトリミングなどで断られてしまうことがあります。
▼犬のお風呂やシャンプーのやり方についての記事はこちら!
▼犬のブラッシングのやり方についての記事はこちら!
熱中症になってしまう
犬は体温調節が難しい動物です。
鼻を濡らし、息を激しく吐くことで体温調節をします。
そのため、夏の炎天下で日陰の少ない場所にずっと居ると、熱中症になってしまいます。
熱中症の対策
熱中症対策のためにも水をこまめにあげ、日陰などの涼しい場所を多く作ってあげましょう。
ご近所トラブルに繋がる
犬を外飼いしていると、騒音や傷害などでトラブルになることがあります。
特に犬の夜鳴きはご近所トラブルになる可能性が高いので、見知らぬ人が来ても、むやみに吠えないようにしつけておくことが重要です。